神奈川県高等学校教育会館 県民図書室
書誌情報 

   

雑誌番号 8
請求記号
雑誌名ヨミ キョウドウジクウ
雑誌名 共同時空 NO.86
編著者ヨミ
編著者
発行頻度
ISSN
雑誌コード
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出版地
出版者 神奈川県高等学校教育会館 県民図書室 
通巻番号
年月号
刊行年月日 2013/02
雑誌コード
特集記事 共同時空 No.86

3・11を学び続けていくために
~視聴覚資料を手掛かりに~

吉井 友二

 福島第一原発事故から2年が過ぎようとしている。2年経って、原発事故が生み出した問題、原発そのものが抱えている問題、原発をつくり続けてきた日本社会の抱えている問題が、あらためて明らかになったように思われる。
 「原発安全神話」が完全に崩壊したこと。「安全神話」を流して宣伝していたのは東京電力などの電力会社、日本経団連などの財界、歴代の自民党・公明党・民主党政府、文部科学省・経済産業省などの官僚、原発現地の自治体、NHK・読売新聞・朝日新聞などの大手マスコミ、東京大学教授をはじめとする「御用学者」など、〈原子力ムラ〉とよばれる利権集団を構成する人々だったことが明らかになった。
 私たち学校教育関係者にとっても、この教訓は重たいものがある。〈原子力ムラ〉の重要な構成メンバーである文部科学省が「上部組織」なのだから、〈ムラ〉の歪みは学校現場にも降りてきていた。教科書検定がその一例であるが、「将来、原子炉の解体や放射性廃棄物の管理費用は膨大なもので、これを算入すると発電コストは、他のものに比べてかなり高いものになる」という検定前の文が「将来、原子炉の解体や放射性廃棄物の管理に多大な費用がかかる」と検定により変えさせられた(2005年高校「現代社会」)。原発の抱える問題点をできるだけ薄めるように検定が行われてきたのである。また、原発は「とても良いもので社会に役立っている」ということを前提とした[原子力ポスターコンクール]が行われてきた。3・11以降には、放射線副読本が作成されたが、その副読本は放射線の〈効用〉を細かく書き、〈危険性〉にはほとんど触れない、まさに「放射線安全神話」に基づいた冊子であった。そして、この副読本は全国の小・中・高校に配布されたのである。文部科学省には3・11原発事故を引き起こして、多くの人々を被曝させたこと、2011年4月には授業を再開して、避けることのできる被曝を子どもたちに強いてきたことなど、これまでの原発推進の結果3・11原発事故が起きたという認識の欠如、子どもを被曝から守らなければならないという責任感の欠如など、全く反省が見られないのである。あらためて、私たちは学校教育のなかで原発問題とどのように関わり、また関わってこなかったのかを含めて、検証する必要がある。
 原発問題からは日本の政治・経済・社会が見えるし、メディアリテラシーのいい材料にもなる。自然科学的にも物理だけでなく、化学・生物そして地学とそれぞれの分野で扱うことができる。原発問題は今の日本を凝縮した問題を投げかけている。
 3・11を契機として原発関係の映像作品がたくさん生まれている。映像の持つ力は言うまでもないと思うが、言葉であれこれ説明するよりも〈画〉を見せるだけでわかることがよくある。例えば高速増殖炉の怖さは『もんじゅの真相』(1996)を見れば、肌で感じることができる。
 実際に視聴覚資料を紹介しながら、原発問題の諸側面を紹介してみよう。『共同時空』1997年3月5日号に当時の時点での秀作として『チェルノブイリの真実』(1996)、『原発定検』(1991)、『隠された被曝労働』(1995)、『もんじゅ』(1993)を紹介した。3・11以前の作品は、古い作品でも、3・11以前に、ここまで指摘できたのだとか、再発見があり面白い。
 鎌仲ひとみ監督の作品『ヒバクシャHIBAKUSHA世界の終りに』(2003)は原爆と劣化ウラン弾そして原発のヒバクシャを通して扱い、「平和利用」といっても放射線ヒバクに違いはないのだということを印象づけた。新潟中越沖地震後には『巨大地震が原発を襲うとき(小出裕章ほか)』(2008)、『山のかなた(石橋克彦ほか)』(2009)という作品が生まれ、福島原発事故を予見する作品群となっている。こういう作品を福島事故後に見ると本当に悔しい思いがしてしまう。
 福島第一原発事故後、県民図書室には数十本の原発関係DVDが入った。多くは「御用マスコミ」への不信感から、信頼できる情報を求めて緊急の集会や学習会が行われたりしたものをそのまま映像化したものである。『広瀬隆 怒りの緊急講演会』(2011)、『役立つ反原発基本講座・第四回 夏の電気は原発なしで大丈夫(安藤多恵子)』(2011)など、たんぽぽ舎の十数本の講演会・講座シリーズはそうした作品である。また『チェルノブイリと福島(今中哲二)』(2011)、『内部被ばくの基礎知識(松井英介)』(2011)など森の映画社の十数本の講座シリーズも同様である。特にこれから注意が必要な〈内部被ばく〉については『放射線内部被曝から子供を守るために(児玉龍彦・菅谷昭など)』(2011)があり、被曝を避けるための食生活の工夫、免疫力を上げる暮らし方の提言がされている。国会での感動的な児玉発言も入っている。
鎌仲さんの最新作『内部被ばくを生き抜く』(2012)も入った。こちらは鎌田實さんなど4人の医師が証言している。紙媒体の資料だけではなく、こうした講演記録や証言映像が、視聴覚資料として素早く制作されて情報が共有されることは大きな意味を持っている。3・11以降「御用マスコミ」にない切り口で、Ustream映像が注目されたが、そのDVD版と考えられる。そこには教室で伝えられる・伝えたい事実がある。
 授業にお勧めなのは『原発?ほんまかいな』(2011)。全5章で「1.クリーンなエネルギー、2.燃料はリサイクルできる、3.経済性と安全性、4.労働と事故の現実、5.未来の選択」となっており、関西弁のノリで、原発問題の〈今〉を一通り説明している。また鎌仲さんの『ミツバチの羽音と地球の回転』(2011)は原発を拒否し続けている山
口県上関町祝島の人たち、そしてスウェーデンに取材し、原発のない持続可能な未来を展望している。原発は「トイレのないマンション」と言われてきたが『100000年後の安全』(2011)はフィンランドの高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設現場の映像と関係者へのインタビューで構成されたドキュメンタリー。10万年後に放射能レベルがある程度おさまってくるというのでこのタイトルがつけられた。原発のツケは10万年後まで!
(県立茅ヶ崎高校 よしいゆうじ)


新着DVD・フィルム一覧(2012年9月~2013年2月受入)

パネル
ヒロシマ・ナガサキB2判 30枚太陽と月と 私たちの憲法の人々の情熱118分
D V D
太陽と月と 私たちの憲法の人々の情熱   118分
絵日記による学童疎開600日の記録 お茶の水学童集団疎開の記   録28分
東京電力原発事故・震災記録DVD 福島・いま記録に 第一集   17分
にんげんをかえせ20分東京電力原発事故・震災記録DVD 福島・いま記録に 第二集   10分
予言42分東京電力原発事故・震災記録DVD 福島・いま記録に 第三集15分
君知ってる?首都炎上 アニメ東京大空襲18分東京電力原発事故・震災記録DVD 福島・いま記録に 第四集   12分
ZERO9/11の虚構 日本語版   105分


蔵書目録(2012年9月~2013年2月受入)

081イ
岩波ブックレット №846~№861 岩波書店 2012

210セ
資源の戦争 「大東亜共栄圏」の人流・物流 倉沢愛子 岩波書店 2012

210セ
東南アジア占領と日本人 帝国・日本の解体 中野聡岩波書店 2010

213ヨ
つたえたい 街が燃えた日々を 戦時下横浜市域の生活と空襲 横浜の空襲を記録する会 編 横浜の空襲を記録する会 2012

308コ
研究社日本語教育事典 近藤安月子/小森和子 編 研究社 2012

317.3カ
戦後日本の公務員制度史 「キャリア」システムの成立と展開 川手摂 岩波書店 2012

360ワ
地域とからだ まなざしを問う 「共に生きるための市民福祉講座」記録集 わらじの会 編 わらじの会 2012

361.7セ
「セーファースペース」のこころみ 問うこと・問われること・支援することに開かれた運動の場を求めて "catbloc, まつまり ほか" 著者 2010

361.86ウ
これでわかった!部落の歴史 私のダイガク講座 上杉聰解放出版社 2011

361.86ウ
これでなっとく!部落の歴史 続私のダイガク講座 上杉聰 解放出版社 2012

361.86フ
部落問題意識調査(第2次)報告書 部落解放神奈川県共闘会議 部落解放神奈川県共闘会議 2009

366.1ニ
知ろう!使おう!労働契約法 労働契約法研究会 日本労働弁護団 2008

366.28メ
生きている働いている 障がい者の就労を地域で支える 目黒輝美/佐々木哲二郎/泉浩徳 大学教育出版 2012

366.29イ
若者が働きはじめるとき 仕事、仲間、そして社会 乾彰夫日本図書センター 2012
366.3ス
絶対トクする!学生バイト術 「これだけは知っておきたい」働くルール 角谷信一/広中健次 (有)きょういくネット 2009

366.628コ
国鉄闘争・分割民営資料集 「国鉄闘争・分割民営資料集」編集委員会 国鉄労働組合 2012

366.6ニ
働く人たちのひみつ みんなを守る労働組合 学研パブリッシング コミュニケーション ビジネス事業室 学研パブリッシング2011

366.6レ
連合白書 2008春季生活闘争の方針と課題 日本労働組合総連合会(連合) コンポーズ・ユニ 2007

367.4ニ
永久未婚社会の消費者像 調査研究報告書 日本経済新聞社 産業地域研究所 編 日本経済新聞出版社 2012

367.5メ
揺らぐ男性のジェンダー意識 仕事・家族・介護 目黒依子/矢澤澄子/岡本英雄 編 新曜社 2012

367.6ア
解説子ども条例 荒牧重人/嘉多明人/半田勝久 編 三省堂2012

367.9ヒ
LGBTQってなに? セクシュアル・マイノリティーのためのハンドブック ケリー・ヒューゲル 明石書店 2011

367カ
アジアの中のジェンダー 多様な現実をとらえ考える 川島典子/西尾亜希子 ミネルヴァ書房 2012

367タ
カウンセラーが語るモラルハラスメント 人生を自分の手に取りもどすためにできること 谷本恵美 晶文社 2012

367ニ
多様性が尊重される社会をめざして ジェンダー平等教育実践資料集 日本教職員組合 編 アドバンテージサーバー 2009

367マ
3,11から考える「家族」戦後を問う、現在を歩く 真鍋弘樹岩波書店 2012

367ワ
まだある!職場のセクハラ・パワハラ 和田順子 新水社 2012

368.8イ
わが魂は仲間とともに 薬物依存回復施設 茨城ダルク野20年岩井喜代仁 どう出版 2012

369.4コ
子ども白書 2012年版 東日本大震災後を生きる子どもたち日本子どもを守る会 編 草土文化 2012

R370.5セ
全国学校総覧 2013年度 原書房 2012

R370.5モ
学校基本調査報告書 平成24年度 初等中等教育機関 専修学校・各種学校編 文部科学省 日経印刷株式会社 2012

R370.5モ
学校基本調査報告書 平成24年度 高等教育機関編 文部科学省 日経印刷株式会社 2012

370.6コ
公教育計画研究 3 公教育計画学会 編 八月書館 2012

370.7ミ
民主教育研究所年報 2011 第12号 「環境と地域」教育研究の理論と実践 民主教育研究所 編 民主教育研究所 2012

371.2カ
今求められている教育とは 子どもの現状から考える 勝俣秀夫 東銀座出版社 2009

371.2ニ
教育社会学研究 第91集 第91集 日本教育社会学会 編 東洋館出版社 2012

371.5コ
共生のインクルーシブ教育へ 私たちの考え方 インクルーシブ教育推進研究プロジェクトチーム 国民教育文化総合研究所 2012

371サ
親と教師が少し楽になる本 教育依存症を越える 佐々木賢 北斗出版 2002

373.2キ
「免許更新制」では教師は育たない 教師教育改革への提言 嘉多明人/三浦孝啓 岩波書店 2010

373.2ニ
「学校保険法の一部を改正する法律」 子どもたちが安心・安全な学校生活を送るために 日本教職員組合養護教員部会 編 アドバンテージサーバー 2009

373.3ニ
日本教育行政学会年報 38  教員人事行政における「質保証」38 日本教育行政学会 編 日本教育行政学会 2012

373.41ソ
教育基本法の社会史 副田義也 有信堂高文社 2012

373.5モ
平成23年度 地方教育費調査報告書 (平成22会計年度)文部科学省 日経印刷 2012

373ケ
現代の眼 1966年7月号 現代評論社 1966

374.9カ
がくあじさい ミニレポート集 9 2011年7月 末まり子/布川百合子 編 林知子 発行 2011

375.34カ
「されど部活動」 神奈川県高等学校体育連盟調査研究委員会 編 神奈川県高等学校体育連盟 2011

375.43カ
なぜ、人は平気で「いじめ」をするのか? 透明な暴力と向き合うために 加野芳正 日本図書センター 2012

375.4ホ
ルポ子どもの貧困連鎖 教育現場のSOSを追って 保坂渉/池谷孝司 光文社 2012

375.66ノ
ある教師の戦後史 戦後派教師の実践に学ぶ 野々垣務 編 本の泉社 2012

375.92フ
全国学力テストとPISA2006 未来への学びに向けて 福田誠治 アドバンテージサーバー 2008

375オ
子どもたちとの七万三千日 教師の生き方と学校の風景 大森直樹 編 東京学芸大学出版会 2010

376.2カ
近現代と神奈川 神奈川県教育委員会教育局教育指導部高校教育指導課 神奈川県教育委員会 2012

376.2カ
郷土史かながわ 神奈川県教育委員会教育局教育指導部高校教育指導課 神奈川県教育委員会 2012

376.2ト
歴史的思考力を伸ばす授業づくり 鳥山孟郎/松本通孝 青木書店 2012

376.6ニ
働くことってどういうこと? 普通職業教育・労働教育実践集 日本教職員組合 編 アドバンテージサーバー 2012

376.9イ
中学社会 新しいみんなの公民 中学校社会科用文部科学省検定済教科書 育鵬社 2012

376.9イ
中学社会 新しい日本の歴史 中学校社会科用文部科学省検定済教科書 育鵬社 2012

376.9イ
中学社会新新しい日本の歴史 教師用指導書 「新しい日本の歴史」教師用指導書編集委員会 育鵬社 2012

376.9イ
新しいみんなの公民 川上和久 ほか 育鵬社 2011

376.9イ
中学社会新しいみんなの公民 教師用指導書 中学社会「新しいみんなの公民」教師用指導書編集委員会 育鵬社 2012

376.9キ
教科書に書かれなかった戦争 Part60 花に水をやってくれないかい? 60 イ・ギュヒ 梨の木舎 2012

376.9シ
中学社会 新編 新しい歴史教科書 中学校社会科用文部科学省検定済教科書 藤岡信勝 ほか 自由社 2010

376.9ト
新編新しい社会 公民 中学校社会科用文部科学省検定済教科書 五味文彦 ほか 東京書籍 2007

376.9ト
新編新しい社会 歴史 中学校社会科用文部科学省検定済教科書 五味文彦 ほか 東京書籍 2009
376.9ト
13歳からの道徳教科書 道徳教育をすすめる有識者の会 編育鵬社 2012

376.9ニ
新しい東アジアの近現代史 上 下 国際関係の変動で読む未来をひらく歴史 日中韓3国共同歴史編纂委員会 編 日本評論社 2012

376.9フ
中学社会 新しい歴史教科書 中学校社会科用文部科学省検定済教科書 藤岡信勝 ほか 扶桑社 2009

376.9フ
中学社会 新しい公民教科書 中学校社会科用文部科学省検定済教科書 八木秀次 ほか 扶桑社 2009

376.9ミ
"公民教科書で""ジェンダーの平等""はどうなっている? 育鵬社と他の5社の教科書を比較検討" 民主教育研究所「ジェンダーと教育」研究委員会 民主教育研究所 2012

K377.42カ
検証 高校改革推進計画 神奈川県高等学校教育会館 教育研究所 神奈川県教育研究所 

377.42イ
鐘紡長浜高等学校の青春 井上とし ドメス出版 2012

377.47ヒ
神奈川県立平塚江南高等学校旧蔵資料 藤野敬子(元神奈川県立平塚江南高校教諭)編 平塚博物館 2012

377.6シ
女子美100年とその時代 1900-2000 女子美術大学略年史女子美術大学百年史編集委員会 編 学校法人女子美術大学 2000

377.6モ
大学への早期入学及び高等学校・大学間の接続の改善に関する協議会 報告書 一人一人の個性を伸ばす教育を目指して 文部科学省高等教育局大学振興課 2007

377.92サ
大学入試の終焉 高大接続テストによる再生 佐々木隆生 北海道大学出版会 2012

378.1シ
日本の社会教育実践 2012 第52回社会教育研究全国集会資料集 社会教育推進全国協議会 社会教育推進全国協議会 2012

378.4ナ
世界の友だちとつながるために 多文化共生編 Ⅳ 奈良県外国人教育研究会 編 奈良県外国人教育研究会 2010

378.7セ
これからの在日外国人教育 2006年版 全国在日朝鮮人教育研究協議会 編 全国在日朝鮮人教育研 2006

379.41キ
日本の民主教育 2012 教育研究全国集会二〇一二報告集 教育研究全国集会二〇一二実行委員会 編 大月書店 2011

379.41ニ
日本の教育 第61集 日教組第61次教育研究全国集会(富山)報告 日本教職員組合 アドバンテージサーバー 2012

379.41ニ
日教組教育研究全国集会報告書 第60次 第11分科会 自治的諸活動と生活指導 中学校・高校 日本教職員組合 日教組 2011

379.41ニ
日教組教育研究全国集会報告書 第61次 第1分科会~第25分科会 日本語教育 (作文・話しことば) 日本教職員組合 日教組 2012


379.41ニ
日教組教育研究全国集会報告書 第62次 第1分科会~第25分科会 日本語教育(作文・話しことば) 日本教職員組合 日教組 2013

379.73カ
鹿児島高教組の60年 鹿児島県高等学校教職員組合 鹿児島県高教組 2010

379.83ニ
日教組第34次全国学校現業研究集会報告集 第34次 学校に安全と安心を 日本教職員組合 編 日本教職員組合 2013

404ユ
科学の進歩とは何か 工作者としての科学者 湯浅一郎 第三書館 2005

543.5ム
東海第二原発を廃炉に 首都圏で一千万人の避難はできない! 村上村長を支え原発ゼロをすすめる会 編 本の泉社 2013

543ノ
ノンちゃんの原発のほんとうの話 中学校の教師たち LLC都市教育研究所 2011

576.5コ
「合成洗剤は有害です」 あなたが使っているのは合成洗剤?石けん? 合成洗剤追放神奈川県連絡会 編 合成洗剤追放神奈川県連絡会 2012

680キ
近代日本の社会と交通 第14巻 鉄道の文学誌 小関和弘 日本経済評論社 2012

R813ケ
現代用語の基礎知識 2013 自由国民社 2013

908セ
(コレクション)戦争と文学 3 謀 冷戦の時代 五木寛之 ほか 集英社 2012

908セ
(コレクション)戦争と文学 12 闇 戦争の深淵 大岡昇平 ほか 集英社 2013

908セ
(コレクション)戦争と文学 18 滄 帝国日本と台湾・南方 佐藤春夫 ほか 集英社 2012

908セ
(コレクション)戦争と文学 10 敗 オキュパイドジャパン 志賀直 哉ほか 集英社 2012

908セ
(コレクション)戦争と文学 17 哭 帝国日本と朝鮮・樺太 中島敦 ほか 集英社 2012

908セ
(コレクション)戦争と文学 11 兵 軍隊と人間 細田民樹 ほか 集英社 2012

916セ
記録 少女たちの勤労動員 女子学徒・挺身隊勤労動員の実態 戦時下勤労動員少女の会 編 BOC出版部 1997

916ナ
国際フリーター、世界を翔ける 21世紀の坂本龍馬をめざせ 中野有 太陽企画出版 2003

916ニ
戦火の子どもたちに学んだこと 13歳からのあなたへ アフガン、イラクから福島までの取材ノート 西谷文和 かもがわ出版 2012


書評と紹介
神奈川総合高等学校「昭和史研究会」翔鴎祭展示目録
『占領下の娼婦から見た戦争』
(研究紀要・授業実践記録別冊)
平成21(2009)年度臨時増刊 神奈川県立神奈川総合高校

 大きな基地を抱える占領下の神奈川県に、1950年、常設の「婦人相談所」が全国で唯一設置された。この相談所は、開設から1972年まで、「狩り込み」などで「保護」された「娼婦」から聞き取った多くの調書を残している。この膨大な調書を、高校生が読み解いた。「娼婦」本人の経歴、家族状況、保護司の調査等、冊数にして26冊、2795人分である。本書は、「昭和史研究会」として行ってきたフィールドワークによる、見て・聞いて・感じる経験の継続の上に行われた、地道な資料分析作業の成果である。
 戦時体制下での「慰安婦」の陰に隠れがちではあるが、敗戦後すぐ、三日後に、内務省は占領軍兵士用に「慰安婦」と同様のシステムを国内に設置する指令をだした。内務省指令に基づいて特殊慰安協会RAA(Recreation and AmusementAssociation)が設置され、8月27日には占領軍兵士相手の慰安所、特殊慰安施設1号店が開業した。このRAAは性病蔓延を危惧したGHQによって、翌年1月12日、「日本における公娼制度廃止に関する件」が出され、廃止される。しかし公娼制度廃止に対する反対運動がおこり、内務省は公娼制度廃止と引き換えに「特殊飲食店等の地区指定」を行った。所謂、赤線である。高校生が読み解いた婦人相談所の資料は、この時代の「娼婦」たちの生の姿を伝えている。
 「慰安婦」制度は戦力である日本軍兵士の強姦を防止し性病を管理するために作られ、RAAは占領軍による強姦防止のために、「一般婦女子を守る」ために制度化された。戦争・軍隊と強姦は切り離せない。強姦があることを前提とした社会に、あたかも「公共の福祉」ででもあるかのように存在させてきたのが公娼制度である。
 本書は、高校生の資料読み解きによって、戦前、広く行われた前借金による身売りが、戦後、前借金が禁止されたのちも、当たり前のこととして行われていたことを明らかにする。
 「一般婦女子の防波堤」とされた「娼婦」、彼女たちは、時とともに存在しなかったかのようにされていく。高校生たちは、彼女たちが確かにそこに存在していた場所を歩き、その後の彼女たちやそこで誕生した子どもたちに目を向ける。子どもたちを追って、エリザベス=サンダースホームも訪ねている。
 昭和史を学ぶ上で体験者の話は大きな力を持つ。高校生に直に語りかける体験者の語りは、語り手の、高校生に「伝えたい」という思いが原動力になって、語り手と語りを受ける者が共有の場を作っていく。語りは高校生に追体験への大きなパワーを与え、高校生はさらなる語りへのパワーを与え返す。しかし、昭和史の語り手の高齢化は否定のしようがない。高校生が直に話を聞ける最後が近づいてくる。その中で本書のような当事者一人ひとりから聞き取られた記録の読み解きは、記録の向こうの、生身の当事者に思いを馳せるとき、聞き取りに負けない体験になる。
 本書は、部員生徒の「文化祭発表の記録」で終わらせるにはあまりにも、もったいない記録集である。当事者の資料読み解きを通して、高校生は当事者の生きた時代に向きあい、その社会のありようを真摯に考えていく。高校生の可能性を考えさせられる記録集である。そして、同じ高校教員として、このように高校生の可能性を引出し、差別的になりかねないテーマに果敢に挑み、高校生の取り組みを支え続けてきた顧問のお話を、是非
とも聞かせていただきたいと思っている。
(県立相模田名高校  鈴木陽子)


雑誌論文目録抄

○季刊 教育法(174) エイデル研究所(12.09)
<特集>なぜ学校はいじめにうまく対応できないか
〔インタビュー〕
なぜ学校・教育委員会と遺族・子どもたちの思いはすれ違うのか―いじめ事件の原因究明を阻む賠償法制の壁― 喜多明人
・最近のいじめ事件の特徴と対応策 武田さち子
・ネットに流出する個人情報と学校の報道対応のあり方 藤川大祐
・子どもに寄り添うということ 原ひとみ
・いじめ裁判から学ぶ―裁判官はいじめどうとらえたか 入澤 充
<資料>
文部科学省いじめ関連通達
<今日の焦点>
・文部科学省「教育改革案」社会の期待に応える教育改革の推進―初等中等教育 南野圭史
・文部科学省「教育改革案」社会の期待に応える教育改革の推進―高等教育 三木忠一
・セカンドステージに入った保護者対応の現状と課題 古川 治・山岡賢三
<連載>
・校長先生のヒントとガイド 清水和夫
・学校と地域を元気にするコミュニティスクール 佐藤晴雄
・事例研究 教育管理職のための法常識講座 梅野正信
・中学・高校生のための労働法入門 道幸哲也
・スポーツ基本法が示す「体育・スポーツ指導者」のあり方 筒井孝子
・「教育紛争解決学」の創設・樹立に向けて 森部英生
・東北アジア共同の家を求めて 黒沢惟昭
<子ども・教育と裁判>
判例研究
新規採用教員のうつ病罹患・自殺と公務起因性地公災基金 静岡県支部長(磐田市立J小学校)事件 山本圭子
判例紹介(教育の分野、福祉・家族の分野、少年法の分野)

○季刊 教育法(175) エイデル研究所(12・12)
<特集>新人・若手教師への支援のあり方
・〔事例紹介〕
新人教師の担当クラスが学級崩壊状況となり、うつ病を発症、自殺に至ったケース
・〔鼎談〕
学級崩壊状況の立て直しは新人教師には不可能な業務―故・木村百合子さん公務災害認定裁判のもつ意義と重要性― 木村和子・小笠原里夏・小野田正利
・新人・若手教師の悩み・苦しみ 松本 剛
・新任教師の離職の背後にあるもの 和井田節子
・若い教師の退職と職場の仲間の支援 古川 治
・先輩教師も保護者と向きあうことに苦労した~若い先生への手紙~ 小野田正利
・虐待を受けた児童と教員の困難 野田正人
・学級崩壊状況にある担任教師をどうエンパワーしていくのか 楠 凡之
・新人教職員の悩みとその支援 押部逸哉
<資料>
公務災害認定裁判東京高裁判決文
<今日の焦点>
教員免許更新制における管理職等の役割について 大野照子
<連載>
・校長先生のヒントとガイド 清水和夫
・学校と地域を元気にするコミュニティスクール 佐藤晴雄
・事例研究 教育管理職のための法常識講座 梅野正信
・学校事故研究 東日本大震災と「学校安全」「防災教育」の根本問題三上昭彦
・大阪の教育はいま、教育関連2条例の運用状況石田精三
・中学・高校生のための労働法入門道幸哲也
・スポーツ基本法が示す「体育・スポーツ指導者」のあり方 高井和夫
<子ども・教育と裁判>
判例研究
児童扶養手当資格喪失通知処分取消請求事件 常森裕介
判例紹介(教育の分野、福祉・家族の分野、少年法の分野)

○季刊 教育学研究(79-03) 日本教育学会(120・09)
<研究ノート>
・戦後初期の「アメリカ児童画展」に関する覚え書き 根津朋実
・アイルランド公教育の成立をめぐって ―研究動向と課題― 岩下 誠

○季刊 教育学研究(79-04) 日本教育学会(12・12)
<特集:災害と教育/教育学>
・被災復旧時における通常の学校教育の展開と 児童生徒たちの心のケアの両立を目指した取組 ―学級経営の視点から― 河村茂雄
・語りえぬ記憶と復興への学習 ―ふたつの大震災の間で― 山住勝広
・日本教育学会・特別課題研究「大震災と教育」 ―その研究テーマ趣旨、経過、目標― 久冨善之

○月刊 教育(802) 教育科学研究会編集 かもがわ出版(12・11)
<特集1> 変貌する職員室
・「白い丸いテーブル」の話 ―ムダと思われた時間と空間が創り出していたもの― 小野田正利
・ささやかな協働を積み重ね新たな「公共性」の創造へ 八木英二
・手記 職員室の風景―全国各地から
・職員室はどのように破壊されてきたのか ―東京の「教育改革」のなかで 橋本敏明
・「不信と対立」でなく「合意と共同」にもとづいて 八木 博
<特集2> 地域に生きる教師
・地域復興に貢献する学校をつくる 徳水博志
・ふるさとを生きる青年たちとともに 茶森茂樹
・「教育改革」の嵐のなかで地域に根ざし子どもを守る 山口妙子
・数学の授業は生徒の現実から―生徒とともに生きる 中村 潤


○月刊 教育(803) 教育科学研究会編集 かもがわ出版(12・12)
<特集1> 「学力向上」の陥穽
・学力の教育学的規定 佐貫 浩
・「最近、勉強楽しくないがやけど」 ―高知から学力問題を考える 宮地崇夫・濵田郁夫・上杉美和
・「数が苦」から「数楽」へ ―ダウン症の子どもたちとの<算数・響育> 小笠 毅
・文化と生活をつなぐ体育授業づくりの課題 黒川哲也
・数字をひとり歩きさせ子どもを追い込まないために ―宮城県の入試制度・学力検査から 大木一彦
・「わたしたちの教育課程論」を広げ深める 本田伊克
<特集2> 小さな学校の魅力
・小さな学校の教育的意義を考える 境野健兒
・地域に根づき、支えられて子どもを育む ―小さな学校・保育所の再発見 濵田郁夫
・学校統廃合の議論に見る地域と学 武者一弘
・「高校の歴史は村の歴史」―高校分校化の時代に 宮本和夫

○月刊 教育(804) 教育科学研究会編集 かもがわ出版(13・01)
<特集1> 変わる高校・変えられる高校
・高校教育論の再構築に向けて 児美川孝一郎
・東京の高校再編で失われたもの・失われなかったもの 河合美喜夫
・「学びたい」を駆り立てる 澤山 春
・進学校の開かれた学校づくりと学びあい 小池由美子
・「卒業するのがもったいない」 ―子どもも先生も育ちあえるところ 浦田直樹・小山 民
・新しい「都立高校改革推進計画」を読み解く ―これまでの「改革」と国際比較から 天野一哉
・「高校再編」の傍らですすむ〔教育―福祉―労働〕の協同 南出吉祥
<特集2> 教師の適格性と分限処分
・教員の分限処分取り消し訴訟 津田玄児
・指導力不足教員問題を考える ―分限処分を視野に、東京の状況を踏まえて 鈴木敏夫
・「再任用更新拒否裁判」の原告となって ―ずさんで恣意的な「雇い止め」に異議あり 杉浦孝雄
・教師の尊厳性が破壊される指導改善研修 ―その人権侵害の実際 芦名猛夫
<特別論文>
小さな村の小さい学校の魅力―北海道・西興部村から 細金恒男

○月刊 教育(805) 教育科学研究会編集 かもがわ出版(13・2)
<特集1> せめぎあう政治と教育
・「悪の陳腐さ」をもたらす政治と、教師の倫理 佐藤広美
・政治は「福島」を守ったか?―新たな政治教育の課題 慶徳芳夫
・学び、経験し、発信する ―高校生とともに学んで考えたこと 石川秀和
・議論が分かれることこそ学校で ―社長と組合青年部長の「Wコラボ」講演会 佐藤 功
・「お祭り」のなかで若者が政治と出会うとき ―マヌケな社会とマヌケな自分に向きあう 矢内琴江
・「声をあげれば社会は変わる」感覚を取り戻す ―首都圏青年ユニオンの実践に学ぶ 河添 誠
・争点としての「主権者教育」 久保田貢
・沖縄の日本「復帰」と教育―元沖縄県知事から 大田昌秀
<特集2> 貧困・家族・支援
・「子どもの貧困」を受けとめ学校全体でとりくむ 小山治男
・「学ぶ権利」は贅沢ではない ―岡山市での就学援助集団申請のとりくみ 岡村真沙子
・こどもも親も教師も孤立感・切迫感のなかに ―「相談室」から見る学校・教師 田中寿太郎
・ひとり親世帯の経済的貧困とネットワーク 一盛 真・大谷直史・香川志都
・つながりの貧困と排除をめぐって 仲野 誠

○月刊 教育(806) 教育科学研究会編集 かもがわ出版(13・03)
<特集> あの日からの「福島」と教育 
・〔座談会〕
福島県双葉郡の教育長に聞く ―原発災害と教育行政の挑戦 武内敏英・庄野富士男・高橋尚子+境野健兒・細金恒男・片岡洋子・佐藤広美・藤田和也
・子どもを被曝から守ること、そして移動教室の意義 宍戸仙助
・心と体のケアとともに成長を促すとりくみを ―震災後の子どもたちと学校 井戸川あけみ
・高校生たちの作品と思い―震災体験を問い続ける 小林みゆき
・子どもたちの歓声が野良にこだまする日まで ―農の力で希望の種を蒔く 菅野正寿
・被災者の分断と葛藤―いわき市の場合 川副早央里
・フクシマが問う原発立地自治体の地域づくり 多久和祥司
〔講演より〕
アーサー・ビナード 夏の線引き ―核兵器と核燃料を見破る法 中嶋みさき


県民図書室のホームページが新しくなりました
インターネットで「神奈川県高等学校教育会館」→「県民図書室」へ
所蔵図書や視聴覚資料の検索が簡単にできます。
「フリーワード」での検索が大変便利です。
過去 1ヶ月の新着図書もアップされています。
図書室の閉館日もお知らせしていますので、利用の際は確認してください。


余瀝
 3月 11日であれから2年。『DAYS』最新号の特集に、福島で子育て中の方々が、今も、さらに深刻に日々「選択」を迫られながら生きざるを得ない状況であることが書かれています。「3・11」を「風化」させない、今の問題として向きあい続けることの大切さを繰り返して確認していきたいと思います。巻頭は、授業の中で学び続けるための視聴覚資料の紹介です。
 書評では県民図書室に学校から寄贈された「研究紀要」の紹介をお願いしました。県立神奈川総合高校昭和史研究会のメンバーによる「敗戦後の娼婦の実態を探る~県立婦人相談所の資料分析を通して~」が寄贈され、一読したとき、難しい生の資料の読み込みに挑戦し、その分析を行い、関連したフィールドワークを行い、戦争・軍隊と暴力について深く学んでいく高校生の力のすごさに驚きました。またその力を引き出し、ここまでまとめ上げられた顧問の先生のご指導に感服しました。県民図書室には他の図書館にはない、現場での実践報告にあたる資料も多数所蔵されています。ホームページが新しくなり、検索が簡単になりました。ぜひご活用ください。

発 行 (財)神奈川県高等学校教育会館県民図書館 http://www.edu-kana.com/
〒220-8566 横浜市西区藤棚町2丁目197番地 電話(045)231-2546 FAX(045)241-2700
編 集 県民図書室 樋浦敬子
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内容
内容紹介
著者紹介
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書評
記入者  
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賞名
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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9000002 通常 共同時空 -  本館 開架 所蔵  
   

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